もう辞めるんだ

残念だよ。

本当に。いい店だったし、いい面子だった。

寂しくなるね。

たまには遊びに来るよ、だなんててきとうな言葉を返してみたり。

少し引き留めるようなことも言ってくれた。


つい、勘違いしそうになるよ。僕が単なる温々とした大学生で、日々適当に授業をこなして、サークルはやんないけどバイトに友達との遊びに趣味に、それなりに充実した生活を楽しんでいたんじゃないのかって。ついふらっと、もう少しここに留まりそうな気にもさせてくれる。

仮面浪人だっていう本音は隠して築いてきた関係だけど、それ以外のことはいろいろ話した。別れを前にして今、仮面浪人の決意が一番揺らいだよ。バイトの時間が楽しかった。ありがとう。君がいて夜が楽しくて、閉じこもりがちな世界を少しずつ広げてくれた。酒の趣味が良かった。

こうして人と関わる場を一つ閉ざそうとして出てくるのは後悔ばかり。もっと仲良くなる機会はあった。飲みも殆ど断った。受験勉強のためには全く正しくて、今でも同じように断るはずのことなのに残念な気持ちがあり続ける。「もしも」がよぎっては中途半端な自分を責める。それが現れるのは僕が弱って卑屈になっている時ばかりだけど、今のはいい奴らだったからだって信じたい。

こうしてここを去ろうとして見えてくるのは自分には何もないという虚しさ、それと向かう先だけ。

実家暮らし

ほろ酔いでの食器洗い。親に迷惑かけられないからだけどめんどくさい。

隠れてこそこその受験勉強。

三食付き、基本的に安定した生活。


こんなこまごましたことを選んだのはただ単に金が貯めやすいからってだけ。こんな生活さっさと終わらせて来年ゆるゆる楽しみたい。

夢を見ない眠り

センターの準備が整うまでは飲むのを計画的に。昨日焼酎を一瓶買ったから自重しないと。確認葉書と受験票。

高まった気持ちが平坦に続いていって、眠れないと分かってしまう時、すぐに寝酒に手をのばさないで、最近はエミリー・ブロンテの全集を手にすることにしている。藤木直子のよりも中岡洋が訳した方が好き。古めかしい言い回しが今の自分に合ってしまっているのだろうか。気持ちが瑞々しさを求めていないのだろうか。

冷たくなってくる夜、寂しい気持ちを噛み締めていきたい時に開いたページに浸る。だけどその言葉が僕を救って安眠をもたらしてくれる訳ではなく、むしろ自分を振り返って打ちのめされて、そして強く在りたいと思った時に共感を得る。また眠れない。もっとやさしい物語もいくらでもあるのに。でも僕が得ようとしている言葉はこんな言葉なのかもしれない。

今日も言葉が無いことを確認して眠る。夜明けまで眠れたら。

マスタード

マスタードがないとウインナーが食べれない。無くて我慢するしかない。どっちにしろ不味くて食えない。なんか悔しいからクイーンズシェフにでも行ってちょっといい肉を買おう。変なスーパーの安売りじゃあパサついてるだけで不味くて仕方ない。半分で諦めた。冒険して慣れないチーズを買ったほうが良かった。

今の時期秋味も冬物語も、おざなりで出てるだけの気がする。自分のバイト先じゃあ全く売れない。てゆうか格別美味しくはない。むしろこの時期は食べる方に金を使うべきかも。金無い同士で鍋すると肉がササミだけって状況をどうにかすべき。モモ肉とエビスを。何となく今はトラピスト系のビールにはまってるけど、はまってる気分だけで十分だと思う。一人で飲むときだけ見慣れないのを買って味を広げていけばそれで。誰かと飲むならビールは鉄板なのだけで全然十分。ビールは一年中いいけど、もうこれからは酔うのに熱燗とか、ウイスキーでもお湯割りがいい季節。

今はウイスキーをストレートで何杯か。チェイサーにコーヒーを、適当なチョコレートをつまんで。多少酔っていた方が夢見がいい。チェイサーなんて別になくてもいいし、口直しならペリエでも麦茶でもなんでもいいんだけど、コーヒーのカフェインと相まってか、こう飲むと変にちょっと妙にいい気持で寝入ることになる。悪夢を見そうな気がする時は自然と手が出る。

何にも脈絡がない。明日買い物に行こう。受験を忘れたわけじゃない。

出願

高校へ。匂いが懐かしい気がした。あまり感慨はなかった。夢追い虫があまり好きになれなかったころを思い出した。

もうすぐにセンターだ。これから慎重に、丁寧に動かなくては。試験に辿り着くまで大変。

ジャック・ダニエル

ただ飲んでる時間が以前ほど落ち着かなくなった。ものを買っても気持が長続きしない。物語を読む姿勢も変わったのかもしれない。時間が残らない。

受験勉強をする時間が大事だと感じる。悪くはない。少し気持ち悪い。誰かと飲むとテンションは上がるけど、翌朝思うのは、普段一人で飲むより落ち着いていたこと。手に取る本も面白いはずの本だけ。繋がってるものばかり。冒険しなくなった。ずっと自慰行為。

夜勤が続く、慣れると24時間で行動しても問題なくなった。いつ勉強しても変わりない。リズムは関係ない。まとめて眠ろうとしても6時間以上寝ることができなくなった。疲れているはずなのに。

外に出る。雨を避けている。

月曜日と第三木曜日は何もない。本屋にも行かないことにした。

常に念頭に受験がある。こんなに変わるとは思っていなかった。

もう帰って軽くあおって寝る。夜から勉強しよう。寒いくらいのほうがストレートがおいしい。

いらっしゃいませー

バイトの辞め時が難しい。ほんと難しい。

コンビニ夜勤人足りなすぎ。これだけ余裕持って言っても泣きつかれる。夜勤の応募は年に二回来ればいいほうっていろいろ詰んでるじゃん。

去り際を綺麗に別れたい。今月勤めあげたらもう来ませんから!!!!だなんて言って終わりたくない。わざわざ夜勤を選んだのは同年代の友達とだらだら話すため。夜の高揚感も手伝って、飲んでないのに互いに少しずつ深い話ができてよかった。コンビニのみの関係。でも、受験終って遊びに行ってビールでも奢らせるくらいの関係。コンビニの店員の距離感で友達の距離感。深夜、閑散としたなかふと、気持ちが転げ出て言ってしまうような。そして相手もつられるような。なんか色々話したな、って思って終わりたい。


そういえば前期二単位落としてた。全く出なかった授業だから当然か。後期は週三くらいで15.6単位取れれば自慰的には満足。語学のオナニープレイにはもう付き合ってらんない。