夢を見ない眠り

センターの準備が整うまでは飲むのを計画的に。昨日焼酎を一瓶買ったから自重しないと。確認葉書と受験票。

高まった気持ちが平坦に続いていって、眠れないと分かってしまう時、すぐに寝酒に手をのばさないで、最近はエミリー・ブロンテの全集を手にすることにしている。藤木直子のよりも中岡洋が訳した方が好き。古めかしい言い回しが今の自分に合ってしまっているのだろうか。気持ちが瑞々しさを求めていないのだろうか。

冷たくなってくる夜、寂しい気持ちを噛み締めていきたい時に開いたページに浸る。だけどその言葉が僕を救って安眠をもたらしてくれる訳ではなく、むしろ自分を振り返って打ちのめされて、そして強く在りたいと思った時に共感を得る。また眠れない。もっとやさしい物語もいくらでもあるのに。でも僕が得ようとしている言葉はこんな言葉なのかもしれない。

今日も言葉が無いことを確認して眠る。夜明けまで眠れたら。