詩人の言葉に幾許かの真実が含まれているのだとしたら、それにすがりたく、憧れ求めてしまう。
詩人の万感の思いを込めて詠った詩はそれ自体が完璧な真実で、加えるものも引くものもないものだと誰かが言う。
僕はその真実にどこまでたどりつけるのだろう。彼のどうしようもない思いからできた言葉が僕のどうしようもない心をとらえてみても、僕はその真実の持つ普遍性にどこまで迫れるのだろう。今の寂しい気持ちの一面からだけでどんな言葉に迫ってみても、真実の力強さにはとどかないだろう。もっと向かい合おう。
室生犀星面白い。
